先日あるJAZZのコンサートに行きました。
と言っても僕はお客さんではなく、仕事でそのコンサートを主催、運営をしている会社のお手伝いをさせていただいた関係で、東京での開催の日に会場に行きました。
映画やCMにもよく使われているので、聞けば誰もが知っている曲も多く、有名な方達です。
そこで見た非常にもったいないと感じたことについて、お話したいと思います。
お客様の属性がわかっているのに生かしきれていない
僕は音楽業界に精通しているわけではないのですが、主催運営、グッズ販売、CD販売がそれぞれ権利を持つ会社が違っていました(当たり前にあることのようです)
お客様はほぼ60代以上で、50代〜80代で8割以上、次に多いのが音楽をやっている学生でした。学生のほとんどが楽器を持っていたので、音大の人が多かったように思います。
僕がここであなたにお話したいことは1つです。
あなたは
ターゲットがはっきりしている、しかも間違えていない。にも関わらず提供するサービスを間違えてはいませんか?
ということです。
僕がもったいないと思ったこととは、、、
僕が今回会場にいて気になったのは、グッズ販売です。パンフレットをはじめとしてタオルやクリアファイルなどがありました。数百円から1200円ほどの範囲での販売です。
もったいないと思いませんか?
JAZZのコンサートにくる、60代以上のお客様ですよ?
コンサートに行くくらいなので、ある程度お金に余裕があるのははっきりしてますよね?
今まで何十回とコンサートを開催していますし、今年が初めてではないわけです。
昨年の経験はもちろん、それ以前の経験から客層も十分にわかっています。
であれば、もっとグッズ販売で売上を上げることが可能なはずです。
グッズ販売は運営会社とは別の会社(誰もが知っている有名企業でした)が権利を持っているので、簡単ではないとは思います。
ですが、双方にメリットがある話です。
僕なら間違いなくもっと価値ある高額の商品を企画して用意します。
なぜなら
もっとお金を使いたい人が大勢いるはずだからです。
会場でしか手に入らないグッズであれば、高くても限定性に惹かれて買う人は多いからです。
実際グッズを見ても、欲しいものがなくパンフレットだけを買っている人が多くいました。
その一方で、学生は600円のクリアファイルを買おうかどうか悩んでいました。悩んだあげく買わない人が多かったです。学生ですから600円が貴重なのはよく理解出来ます。
そしてもう1つ。
クリアファイルって60代以上の富裕層が使うイメージないですよね?
商品やサービスは後から作ればいい
あなたがもし、素晴らしいサービスを考えたにも関わらず、なかなか思うように販売出来ていないのであれば、厳しい言い方をしますが、お客さんにとって魅力がない、あるいは価値を感じていないからです。
多くの人が「いい商品やサービスを作ったから間違いなく売れるだろう!」と思ってしまうのです。
それは非常に危険な考え方です。
商品やサービスを作る→ターゲットに販売する→売れない
というのは危険な戦いに挑んでいるのです。
そんな必要は一切ありません。
ターゲットの選定→そのターゲットに合ったサービスや商品を作る→売る
という考えを持って下さい。
商品・サービスを作るうえでベストな方法
ターゲットに合ったサービスや商品を作る意識は大切ですが、決してベストは方法ではありません。
では何がベストかと言うと、
ターゲットの選定→そのターゲットが欲しいと言った商品やサービスを作る→売る
という順番で行動することです。
なぜなら
お客様が欲しいと言っているわけなので、売れないわけがないですよね?
先にサービスや商品を作って、一気に売り出すのは大企業だけしかやってはいけません。莫大な広告費をかけられるからこそやれる販売方法だからです。
ですが僕らは違います。
これは良いサービスを思いついた!!
これは間違いなく売れる商品だ!!
と思った時こそ、一度踏みとどまって下さい。
既にあなたにお客様がいるなら聞いてみて下さい。
聞けるお客様がいなければ、作る前に販売してみてください。
売れたら本当にそのサービスや商品を作って提供すればいいのです。
もし売れなかったら?
何もなかったことにして、また別のサービスや商品を販売してみましょう!
だって1円もお金はかかってませんよね?
大川
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