【隣の芝生は青い】
この言葉、これからビジネスを始める方にとっては邪魔になることが多い言葉です。
昨日ご相談いただいた方が、まさに『隣の芝生は青い』病でした。
ご本人がそう言っていました^^
何か始めようとすると、必ず良い(ように聞こえる)情報が入ってくるそうです。
こればっかりは仕方ないです。僕も何度も経験しています。
もしあなたも同じく『隣の芝生は青い』病にかかっているのであれば、あるいは同じ経験がある!というのであれば、今日はそんなあなたのためのお話です。
目次
そもそも芝生が青いと良いって誰が決めたの?
綺麗な芝生=青い芝生
確かに誰が見ても奇麗なのは青い芝生かもしれません。しかし、
- あなたは本当に青い芝生が良いと思っていますか?
- 実は枯れ気味の芝生の方が好きってことはないですか?
- 人が言っていることを鵜呑みにしてしまっただけではないですか?
1つでも
「もしかしたらそうかも」
と感じたら、あなたは『隣の芝生は青い』病にかからないための第一歩をすでに踏み出しています。
僕は青い芝生が嫌い
僕は青い芝生が嫌いです。
芝生を何かに例えているわけではなく、本物の芝生の話です。
ちなみに、家に芝生はありません。隣の家にもありません。
でも僕は青い芝生よりも、枯れた茶色い芝生が好きです。
その理由はなぜか?
青い芝生は野球のボールがすぐになくなるから。。
僕は1年中、週に1回だけ芝生と関わりがあります。毎週土曜日です。
少年野球のコーチをしているのですが、土曜日の練習場である公園は、夏になると青い芝生が奇麗に生えます。確かに、見た目は奇麗になります。
でも、本当に邪魔なんです。
ボールがすぐになくなるんです!間違いなくそこに飛んだはずのボールが見つからないんです。特別長い芝生ではないにも関わらず・・。
だから僕は青い奇麗な芝生が嫌いです。
「隣の芝生は青いっていうのはことわざでしょ?実際の話とは違うでしょ?」
って思う方もいるかもしれませんが、ここで言いたいことは1つです。
綺麗に見えても、遠くから見ているからかもしれないよ
ということをわかって欲しかっただけです。
僕も芝生は青いほうが綺麗だと思います。ですが、実際に体験してみて嫌いだと感じました。これは、近くでしっかりと見ることが出来たからわかったことです。
もちろん、人によって違います。
僕は野球を通しての結果ですが、違うもの、例えば同じスポーツでも大きなボールを使う場合は何も感じなかったかもしれません。
人によって感じ方は違いますが、「近くで見ることでしか知れないことはある」ということは覚えておいて下さい。
なぜ隣の芝生は青く見えるのか
ここで僕が野球のボールはけっこう高いんだぞ!って話をしても誰も読んでくれないので、なぜ隣の芝生が青く見えるのかについてお話します。
色々な理由がありますが、ほとんどの方がはまる理由は大きく2つです。
- 結果だけで、途中の苦労が見えていないから
- 自信が無いから
それぞれ見ていきましょう。
結果だけで、途中の苦労が見えていないから
華やかに見える方ほど、あるいは大成功しているように見える方ほど、努力や苦労を見せることはありません。
あなたも同じはずです。今まで色々な努力や苦労をしてきています。
でもその途中の努力や苦労を色々な人に見せてきましたか?
スポーツ選手がわかりやすいでしょう。
ホームランを打っている姿や、完封したピッチャーを見れば華やかで羨ましいです。
ですが、もし同じ舞台に立てるとしても、日々の練習内容や体調管理、あるいは怪我や引退と常に隣り合わせであることを全て把握して羨ましく思う人は少ないはずです。知ったらとてもじゃないけど自分には出来ないと感じるでしょう。
実際の芝生だってそうです。
綺麗に保つには時間、お金、労力の全て、もしくはどれかが必ず必要です。
ですが、わざわざそれを見せることはしません。「大変だ大変だ」と騒ぎ立てる人もいません(ほとんど)。
あなたが見ている隣の青い芝生は、全て努力や苦労の結果です。
逆に「努力も苦労も必要ない」と言われたら要注意ということも理解出来たのではないでしょうか。
自信がないから
もしかしたらこちらの理由が多いかもしれません。
(隣の芝生は青いなー。それに比べてうちの芝生は・・・)
- それに比べてうちは・・・
- それに比べて自分なんて・・・
この言葉を使ってしまう時は、より隣の芝生は青く見えてしまいます。
多少枯れていても青く見えるほどです。
じゃー自信をつけよう!!
なんて無責任なことは言えません。自信がある人の方が少ないでしょう(日本人は特にそうですよね?)
ここで『日本の教育は』とか言い出しても違う話になってしまうので言いませんが。。
まずは「それに比べて・・・」の後にくる言葉は、絶対に悪い言葉しかないのかを考えてみて下さい。
→そもそも広い家に住みたいのか?って見つめなおしましょう。
→そもそもホテルのラウンジでお茶したいか?って見つめなおしましょう。
自信をつけることは難しいです。
ですが、本当にそれを自分が望んでいるかを見つめなおすことは出来るはずです。
他人の価値感や、他人の成功基準などに惑わされることが、「隣の芝生は青い病」の強いウィルスです。
自信をつけるではなく、一瞬でよいので見つめなおす。
意識しないと出来ないので、少しずつやっていきましょう。
隣の芝生は誰にとって青いのか
- あなたの見ている隣の芝生は本当に青いですか?
- 仮に青かったとして、その青さはあなたにとっても奇麗な青ですか?
- その奇麗な芝生の下に何があるかわかっていますか?
もしかしたら、皆が奇麗だって言うから奇麗だって思い込んでるのかもしれません。
寝転んだら怪我するような危険物が落ちているかもしれません。
気持ちに余裕がある人が見れば、自分の芝生の良さも、隣の芝生の良さもわかるでしょう。
もちろん、その逆の悪い点にも気づくでしょう。
ですが、この「隣の芝生は青い病」は、
気持ちに余裕がない時にだけかかる病です。
しかも一瞬でかかってしまう強力な病です。さらに、治すのも大変です。
ということは
かからないようにするしかありません!
最後にその方法をお話します。
隣の芝生が青い病にかからないためには
隣の芝生が青い病にかからないためにやれること。
簡単です。
気持ちに余裕のある人に聞く
たったこれだけです。
先ほども言いましたよね、「隣の芝生は青い病」は気持ちに余裕がない時にだけかかる病だと。
ですが残念ながら、ほとんどの人がやってしまうのは
- 1人で考え1人で決めてしまう
- 気持ちに余裕がない人に聞いてしまう
そして、一番最悪なのが
隣の人に聞く
そりゃ良いことしか言わないことがほとんどです。
ですが、あなたに気持ちの余裕がある時に隣の人に聞いてみるのはオススメしますよ!
まとめ
『隣の芝生は青い』についてのお話でした。
世の中には羨ましく思うことだらけです。
ですが、
- あなたにとって本当に羨ましいことか
- 他人の言っている「凄い」に惑わされていないか
を一度立ち止まって考えてみましょう。
余裕がない時は「羨ましい」と思ったことや、「楽そう、簡単そう」と思ったことに飛びつきがちです。
ですが、そうであることを知っていれば、ほんの一瞬立ち止まることは出来るようになります。
その一瞬の間に
気持ちに余裕のある人に聞く
これを忘れないで下さい。
最後になりますが、
気持ちに余裕がある人であって、お金に余裕がある人ではありませんのでお間違いなく!
大川
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