3月に入り、月に3名だったお試しコンサルと起業相談で、8名の方とお話ししました。
これには理由があって、
- 自宅待機になった方
- 残業が一切なくなり時間ができた方
が増え、申し込み自体が増えたからです。
普段はお断りする人数ですが、僕もほとんど家にいたので、今回はZoomを使っていつもより多くの方とお話しすることにしました。
きっとあなたもコロナウィルスの影響で、色々と考えることも多いでしょう。
そこで今回は、3月にご相談にきてくれた方たちとの話で、あなたにもお伝えしたいことを共有します!

目次
今の状態が当たり前と思ってはいけない

相談者さんの話をする前に1つだけ。
僕はこのブログでもよく話しているように、これから起業したい方には、できるなら会社はすぐに辞めないで副業で始めることを勧めています。
会社からの給料をもらいながら起業準備を進めるほうがリスクは少ないし、精神的にも楽だからです。
ただ、あくまでも「この会社を辞めたい!!」と思っていないことが前提。
今すぐ辞めたいような会社なら、辞められるなら辞めたほうがいいのは間違いありません。
ただしここも勘違いしてほしくないのですが、「だから今すぐ起業に集中しよう!」ということではありません。転職したっていいし、バイトをしながら生きたっていい。
ようは、
どうしても辞めたいような会社なら、今辞めなくてもいつか辞めることがほとんどだし、あなたが今いる会社しか世の中にないわけじゃない
ってことは理解しておいてほしいのです。
よく世の中には「どこにいっても大変だよ」と言う人がいます。「今は不景気だし」とか「この会社で続かないなら他に行っても続かないよ」とかもそうですね。
これは嘘です。
その会社で続かなくても、他なら続くなんてことはよくある。
でも、それがわからないのは、他を知らないからってだけ。
で、多くの人(助言してくれる人も)は、他を知らずに「どこも大変」て言い続ける。
これ自体を否定するつもりはないですが、そういった助言めいたことを言われたとしても、あなたは全てを真に受けてはいけないということ。
つまり、あなた自身がそのことを知っておけば、周りの言葉に振り回されることはないってことです。
そして、他を知らないことと同じく危険なのが、今が当たり前だと思っていることです。
それが、例えば今回のコロナのような予想しないことが起こると気づいてしまうわけですね。
当たり前っていつまでも続くわけじゃないってことに
前置きが長くなりましたが、今回どういった相談があったか共有しますので、「自分はどうだろう?」と考えるきっかけにしてください。
残業代があるのが当たり前の会社員

サラリーマンをしていると、手当を含んだ給料をあてにしていることがよくあります。
ご相談いただいたAさんは、毎月約40時間の残業があり、残業代として平均7〜8万円くらいの手当があるそうです。それが、今回のコロナの影響で、時短などはないものの、残業は当面0に。
つまり、約8万円の残業手当がつかなくなりました。
残業手当をあてにすること自体がおかしい
これは本来おかしなことですが、日本人の多くは残業手当などを含んだ給料を当たり前だと思ってしまっているケースは本当に多い。
そして、それが続いているうちはいいけど、いざなくなった時に焦るようになります。
実際、僕も経験があるんです。
僕は元々ディズニーホテルで働くホテルマンだったので、夜勤がありました。夜勤ばかりの月は、残業がなくても夜勤手当(深夜手当)として4〜5万円くらいプラスされます。
基本的に最初は夜勤が多く、だんだん出世すると昼間だけ働く日勤がふえていくわけです。
つまり、夜勤から外れて日勤が多くなると、役職が上がって基本給は上がったのに実際の手取りは減る、という現象が起こるわけです。(このタイミングで転職する人も多い)
ホテルの給料はめちゃくちゃ安いです。サービス業あるあるですが、本当に安い。

話を戻しますが、僕も夜勤手当があるのが前提になっていたので、Aさんの気持ちはよくわかります。
急に現実をつきつけられる感じですからね。
ただ、さらに恐ろしいのは、これでまたコロナが収束して元のように残業も増え出すと、すぐに忘れてしまうんですね。
人間は忘れることが持って生まれた最大の特技と言っていた人がいましたが。。
何で恐ろしいかというと、もう一度同じような事態になったら、その時は今より年をとっているからです。
何をするにも年齢は関係ない?
年齢は確かに関係ないことは多い。
起業するのも年齢は関係ないと思っているし、実際に僕も今まで20代から60代まで起業のお手伝いをさせていただいたので本当にそう思っています。
ただ、実際に年齢がどうしたって関係することはありますよね?
体力だって減っていくし、生生しい話で言えば、銀行の融資を受けづらくなるとかもあるわけです。(同じ条件なら若い方が有利って意味で)
だから、
気づいたときには動き出すしかないんです。
また同じことが起こる可能性をふまえて、準備する必要があるんです。
じゃないと繰り返すだけ。
何度も言いますが、「だから起業しよう!副業しよう!」ではありません。
起業も副業も、あくまでも手段の1つというだけです。
今、あなたの目の前にある当たり前は、ずっと続く当たり前ですか?
会社を辞めたいけど言い出せなかった会社員

会社を辞めたいと思って1年近くになるBさん。
まさにサザエさん症候群がずっと続いています。
今回、完全にではないですが、会社がテレワークを導入したこともあり、平日に家にいることも増えました。
家にいることが増える、つまり会社に行くことが減るので、ある意味良かったのでは?と思うかもしれませんがん、実はその逆。
余計に出社がツライ
出社日が減るならいいはずなのに、その日に向けてカウントダウンしている感じになってしまったそうです。
ここまでいったらもう今の会社にはいないほうがいいなって思いますよね。
何度も言いますが、僕は早く会社辞めて起業した方がいい!!とは、基本的には言いません。
ただ、精神的にきつそうな人には言います。もちろん起業ではなく、転職なども含めて。
どう考えても『今の環境は変えた方がいいな』って時はですね。
Bさんもそうですが、辞めたくて仕方ない。でも、、
- 転職も難しいだろう
- 起業なんて無理だろう
- 正社員以外の働き方はしたくない
こういった理由で結局は踏み出せません。
でもね、こういったよくある勘違いとも言える日本独特の風潮は、今回のコロナ騒動のようなことがあると「あれ、このままじゃマズイ」ということに気づいたときに焦ります。
しかも、真面目な人ほど気づくのが早く、そして焦っちゃうんですよね。
ただ、
- 転職も難しいだろう
- 起業なんて無理だろう
- 正社員以外の働き方はしたくない
これらは、ほとんどの場合は周りから言われた言葉や、何となくでしかありません。
実際に本気で自分自身が感じたことではないんです。
あなたも同じように思って行動ができなかった経験があるのなら、本当にそれはあなた自身の気持ちでしたか?
あなた以外の人の声ではなかったですか?
これを知ることはとても大切なことですよ。
感じたこと、気づいたことを大切にしよう

今回のコロナ騒動によって、あなたが感じたこと、気づいたことはきっとたくさんあるはずです。
- 自分自身の生き方について
- 家族とのこと
はもちろんですが
- 今の会社に対して
- これからの働き方
もあるはずです。
今回のような騒動があると、会社としての姿勢も現れますよね。
- 会社がどのような優先順位を持っているのか?
- どれくらいの余力があるのか
- 社長の人となり
きっと、あなたも今の会社に対してこのようなことが見えたはずです。
これは大きな収穫です。万が一不満を感じたとしても、文句を言っているときではなく、今回気づくことができたことに感謝すらしても良いと言えます。
だって、もっと遅かったら大変ですからね?
今回ご相談に来てくてたAさんもBさんも、他にはない特別な悩みではなく、多くの方が抱えている問題や悩みです。
きっとこの記事を読んでくれている会社員の多くが「自分と同じだ」と感じるはずです。
そして、今感じたこと、考えたことを忘れないうちに何が起きても焦らないような準備をしておきましょうね。