今回のお話は、『起業するのに不要なポイント』についてです。
よく『起業するのに必要なポイント』というお話は聞くと思います。
僕も相談者さんからは必ずと言っていいほど質問される内容です。
もちろん、「起業には成功するための鉄板のルール」がありますし、「これだけは外さなければ、という基本」もあります。
お試しコンサルや、起業セミナーなどでは必ずお伝えします。
ですが、今回のお話は逆です。
『起業に不要なポイント』についてをお伝えします。
もちろん大企業向けではなく、“ひとりビジネス”や、小規模企業の経営者さん向けのポイントです。
僕が実際に起業してからの経験と、今まで相談を受けた方の共通点から5つに絞ってまとめました。
- 起業前に不要なポイント
- 起業後に不要なポイント
にわけてお話します。
あなたが起業しようか迷っていたり、起業しようと決めているのに準備が整わないと悩んでいるなら、必ず今回のお話は読んで下さいね^^
目次
起業の遠回りをやめてほしい
そもそもなぜ今回このような、「起業に不要なポイント」をお話するのかですが、その理由は
とにかく遠回りしている人が多すぎるから
です。
もちろん『えいっ!!』て起業しちゃいましょう、なんてことは絶対にないですが、
(起業したいと言ってても、このままだと一生起業しないだろうな)
という方が非常に多いからです。
起業した方が良い、悪いということではありません。
起業したいのに出来ていない方で、「もったいないなー」と思うことがよくあるからです。
まずは起業前に不要なポイントからお話します。
起業前に不要なポイント①事業計画書
“ひとりビジネス”や小規模企業であれば、最初から入念な「事業計画書」は不要です。
当然あなたがやるビジネスによるところが大きいですが、僕が相談を受けた場合は極力資金を使わないビジネスのやり方をお話します。
だって、最初から大金を借りたり在庫を抱えたりするのは怖いですよね?
もちろん良い悪いではありません。
それでも上手く行きそうな時はすすめます。
ですが、基本的には借金や在庫の必要がないビジネスで始めることをオススメします。
そのような時には頑張って「事業計画書」を作ることは不要です。
入念な事業計画書を作ってから起業しようとして、何年も経っている方はけっこういます。
特に大企業に勤めている方に多い傾向があります。
もし作るなら、ざっくりシンプルです!
どこかに提出するためではなく、あなた自身が行動しやすいためのシンプルな構造だけを作れば大丈夫です。
「やってみないとわからない」というと無責任に感じるかもしれませんが、やろうとすることや、やりたいこと、本当にびっくりするくらい変わります。
なぜなら、
起業する前と起業してからでは、あなたに求められることが変わってくるから
あなたは起業したら、どんどん知識も経験も増えます。
そうなると、当然ですがあなたに求められることは変わってきます。
もっと言うと、あなた自身には出来ない(と思っている)ことまでお願いされることすら出てきますから。
話を戻しますが、入念な準備は良いですが、いつまで経っても準備は終わりません。
完璧な準備などありません。
その1つとして、「事業計画書」は不要だよ、ということです。
起業前に不要なポイント②色々な勉強
学びは必要です。
特に起業前の方は「あれもこれも」と勉強しています。
ですが、この勉強方法は、起業を考えているのであれば不要です。
僕自身も、本来やるはずだったことが出来なくなり、そこから慌てて起業についての勉強をしました。
①起業→②路頭に迷う→③慌てて起業についての勉強
今思うと、本当に不要な時間だったなと思っています。
勉強すること自体はもちろん良いことです。素晴らしいです。
ではなぜ起業前(僕は起業後ですが…)の勉強が不要かというと、
その時点で必要なこと以外、勉強しても全く何も残らないから
経験ないですか?
僕は勉強する時に、色々調べて『良書』と呼ばれるたくさんの本を読みました。
でもですよ、全く頭に入ってこないし、とにかく想像もつかなかったのです。
今ならわかります。なぜなら、
経験していないし、その時に困っていることではないからです。
更に最悪なのは、
勉強していることで、何となくやってる(起業に向かって進んでいる)と感じてしまうこと。
これが本当に不要な時間でしたね。
全く頭にも入らない、全く想像もつかないことを読みながら、何となく前に進んでいる気がしているのです。
時間が戻るなら、あの頃の僕を止めてあげたい。。
ではどう勉強するのかというと、その時に必要なことだけで大丈夫です!
その時に必要なことであれば、何とかしようと思って頑張って学びます。
しっかりと頭に入ってきます。なぜなら、
その時に必要=その時に困っているorお客様のため
だからなんです。
僕も当時読んでいた本の内容は全く覚えていなかったですが、今必要な時に読んでみると
「この本凄いなー」
「このワード、そのまま◯◯さんに役立ちそう」
とか気づくことだらけです。
なぜなら、必要な時に、必要なものを勉強しているから。
勉強することは素晴らしいですが、勉強することで起業が遠ざかっていたり、準備が足りないと思ってしまうこともあります。
必要な時に必要な勉強をすれば大丈夫です。
あれもこれもと知識を増やそうとする必要はないですからね。
起業前に不要なポイント③リサーチ(間違った)
リサーチは重要です。
起業前も、起業後も絶対にやる必要があります。
では、なぜここで「リサーチ」は不要と言っているのか?
それは
正しいリサーチを知らないことで、あなたのライバルじゃない人ばかりをリサーチしていまい、さらに、それを見て勝手にへこんでしまうから
正しいリサーチの方法や、何をリサーチするのかをわかっていないと、必ずライバルにならない有名な起業家を見て勝手にへこんでしまうのです。
「こんなに稼いでる人がいるなら私にはこの業界は無理だ、、」
「これだけの経験がある人がいたら、どうせ私なんて…」
経験ありませんか?
その人は本当にあなたのライバルですか?
その人が設定しているターゲットはあなたと同じですか?
その人は、あなたが解決できることを本当に全て解決できますか?
あなたはその有名な人と同じ土俵で戦うのでしょうか?
仮にそうであったとしても、その有名な人や実績のある人に、全てのお客様が集まるのでしょうか?
起業前にリサーチすることは本当に大切です。
ですが、リサーチの仕方がわかっていないので、リサーチした結果「諦めようと思っている」という相談者さんもかなりの割合でいらっしゃいます。
そして「別の何かを始めるアドバイスが欲しい」という相談になっていきます。
この問題の解決策はあります。
リサーチは不要と言いながら、本当に大切なのは間違いないので、リサーチをやるやらないという問題は一旦置いておきます。
ではどうするのか?非常にシンプルです。
仮にその有名な人がライバルだったとしても、成り立つビジネスにする
「いやいや、それが出来たら苦労しないよ」と思いますか?
“ひとりビジネス”や小規模企業の経営者であれば、大企業とやり方は違いますよね?
つまり、
あなたがお客様に出来る人数は限られています。
なぜなら、あなたは1人だからです。
と言うことは、あなたがやるべきことは1つです。
いかに少人数のお客様で安定したビジネスを作るかです。
仮に強いライバルがいたとしても、さらに同じターゲットだったとしても、全員がその有名人ライバルにいくわけでは絶対にありません。
あなたは少ない人数の方の悩みを解決することに集中すれば良いのです。
お客様の数が少なければ、それだけ一人一人に対して時間を作れます。より濃い関係性となります。
起業して苦しんでいる方のほとんどが、少人数で安定したビジネスを作るということをしていません。
最初からビジネスモデルが崩壊してしまっているのです。
もし、あなたが起業前であれば「いかに少人数のお客様で安定したビジネスを作るか」という考え方は必須です。
もし、あなたが既に起業していても、今からこのようなビジネスモデルを作れば大丈夫です。
ここでは起業前のリサーチは不要という題材でお話しましたが、その解決策である
少人数のお客様で安定したビジネスを作る
ここに集中しましょう!
では、次に起業後に不要なポイントをお話します。
「よく聞くけど、実際には不要だよ」というポイントを2つお話します。
起業後に不要なポイント①細かいペルソナの設定
ペルソナについては、こちらの記事も参考にしてください。
起業の準備をしている方や、マーケティグを勉強している方にとっては当たり前になった『ペルソナ』の設定。
ですが、僕は細かい設定は不要だと思っています。
その理由は3つあります。
- 細かいターゲットはビジネスをやりながら絞るのが良い
- 理想のお客様なので、都合よすぎて存在しない人になる
- 慣れていないと、悩んでいない人になることもある
特に問題なのが3番目です。
あなたはビジネスをする上で、悩んでいる方の悩みを解決をしなければなりません。
にも関わらず、想像で作ることで、悩んでいない人を設定してしまっている方がけっこういます。
悩んでいないということは、ターゲット、つまり見込み客さんではありません。
それではあなたのサービスや商品を欲しいとは思いませんよね?
既に起業している方の中でも、よく勉強している方ほど「ペルソナ」を細かく設定しているのですが、3番目のケースになってしまい、うまくいっていないことがあります。
もし「ペルソナ」を設定するのであれば、最初は大雑把に設定することをオススメします。
あるいは、存在する人を1人設定しても良いです。
友だちなどの知り合いですね。
もちろん、あなたの解決できる悩みを持っている知り合いになりますが、理想のお客様を想像するより何倍も現実的です。
「ペルソナ」の設定は、起業後だけじゃなく、起業前にやる方も多いと思いますので、参考にしてください。
起業後に不要なポイント②商品の増加
ここで言う商品の増加とは、あなたのビジネスから遠い商品を取扱うことです。
ビジネスがうまくいってくると、違うことにも手を出したくなります。
あるいは、違うビジネス話が舞い込んで来たりします。
ここで考えることは、あなたのビジネスとの関係性です。
例えば、あなたがエステサロンをやっているとします。
その時に、お店のオリジナルの化粧品を作るという話が来たとしましょう。あるいはあなた自身が作りたいと考えるかもしれません。
これは、関連性が高いですよね?
なので全く問題はありません。
ですが、例えばホームページ制作となると関連性がなくなってしまいます。
よく名刺に色々な肩書きを書いている方いますよね?
それを見て、「色々出来てすごいですね!」って言ったことがある方もいるかもしれませんが、それって本心ではないですよね?
(結局何をしてるの?)
(色々迷ってるのかな?)
って感じる方がほとんどです。
ちょっと話がずれましたが、ではエステサロンを経営しながら「ホームページ制作」をするならどうするか。
それには順番があります。
- 自社エステサロンのホームページでしっかりと集客する
- 他のエステサロンでも集客に使えるホームページ制作を始める
- エステサロン以外でも通じるノウハウだと確信したので、他業種向けの制作も始める
このような順番であれば問題ないです。
とは言え、あなたのビジネスに関連性がない商品やサービスを増やすのは、基本的にはオススメしません。
ですが、あなたの信用によってはそういった話が入ってくることもあるでしょう。
その時は、あくまでも「紹介」というポジションにとどまる方がいいですね。
しっかりと紹介出来る外部のパートナーを作っておき、あなたは紹介料だけをいただく形です。
ただ、どうしても色々やりたくなってしまうのが、起業家や社長の共通点です。
ですが、あなたのビジネスがうまく行けば行くほど、そのビジネスを更に深堀りした商品やサービスを作って提供することが先です。
そして、もし新しいことを始めるなら、あなたのビジネスに関連することから考えましょう。
起業後は、やたらと商品やサービスを増やしてしまうことは不要なポイントの1つだと覚えておいてくださいね。
まとめ
起業前に不要なことと、起業後に不要なことを合計5つお話しました。
起業前、起業後と分けていますが、どちらにも当てはまることがほとんどです。
特に、起業前の方に言っておきたい最大のポイントは
完璧な準備は一生来ない
という点です。
完璧は絶対にありません。
完璧な商品やサービスがないのと同じで、完璧な準備は一生来ないと知っておいてください。
もし、あなたが準備が終わらず起業できないと思っているなら、1人で考えないことです。
必ず誰かに相談してみてください。
あと、参考程度にこちらの質問にも応えてみてください。
僕が考える、起業に向いている方と向いていない方をわける簡単な質問です^^
大川
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