ワニは口を開く力は弱い。
ということは、もしワニと戦うなら噛み付かれないように逃げるよりも、閉じた口にしがみついた方が身を守れる(はず)
これ、ビジネスでも一緒です。
何が言いたいか?
問題を解決することは大切ですが、その問題を起こさせないことはもっと大事だよね?ってこと。
にもかかわらず、ここをしっかり伝えてあげない人が多い。
「リスクヘッジ」については話す人は多い。でも「リスクヘッジ」は起こることに対して備えること。問題が起こることが前提にあるので、やっぱり問題を起こさせないこととは違う。
なぜみんなここを言わないのかわかりますか?それは、、
目に見えた成果として感じないからです。
目次
凄いとわからないと売れない
例えば先ほどのワニの話
大きく口を開けたワニに噛み付かれても平気な人がいたら凄いとわかります。誰がどう見ても凄いです。
あるいは、ガブガブやるワニの攻撃を見事にかわし続けたら絵になります。
ですが、、、
ただ口を閉じたワニにしがみついていても、
- ワニにかまれて平気な人
- ワニの攻撃をかわし続ける人
これらに比べたら「凄い!」とはなりづらいですよね?
テレビでやったらどっちが盛り上がるか?で考えるとわかりやすいです。
でも怪我をしづらいのは間違いなく後者です。
ビジネスでもわかりやすい方が評価される
僕が以前働いていたホテル業界もそうでした。
クレームを上手く処理する人は凄い。
そもそもクレームを全く出さないサービスをしている人の方が褒められるべきですよね?
クレームも出すけどサンキューレター(お客様からの手紙)もよく貰う人がいると、なぜかそのサンキューレターばかりが取り上げられます。
ここも成果が目に見えるからです。
ある程度の会社規模になると、評価をするのが人事なので、目に見える成果が評価に繋がります。
クレームを出さないために動ける人の大切さ
僕がいたホテルは、当時チェックインするだけで1時間待ちが当たり前でした。ということは、常にロビーでは疲れたお客様がたくさん待っています。
それをわかっていれば、当然スピードも大事だと考えます。そのスピードこそが、待っているお客様からのクレームを防ぐことになるからです。
ここをしっかり考えて動くスタッフがいると、時間帯責任者だった僕は助かりました。
一方で、目の前のお客様だけが良ければいいという考え方のスタッフもいます(もちろん大切なことですが)。
ロビーで1時間待っているお客様がたくさんいても、アテンド(お部屋までご案内すること)にいって30分帰ってこないとかを平気でやります。そして、そのお客様からサンキューレターをもらうこともよくあります。
全員がそうしたい気持ちは同じです。
ですが、他のお客様を考え、そしてクレームを防ぐことも状況によっては大切になります。
にも関わらず、残念なことに目に見える成果ではないので、評価されずらいのです。
予防医学も同じこと
『予防医学』あるいは『予防医療』という考え方があります。
予防医学とは疾病の発生・経過・分布・消長とそれに影響をおよぼす原因を研究し、疾病の予防を行うことや、病気になりにくい心身の健康増進を図るための学問で、狭義には、「病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作る。 病気を予防し、健康を維持する」という考え方に基づいている医学といえる。Wikipediaより引用
- 病気になって医者に治療してもらう
- 病気にならないように予防する
どちらが良いですか?
凄い腕を持った医者というのは、手術などの結果からもはっきりとわかる成果が見えます。
一方で、病気にさせないためのアドバイスを的確に教えてくれる医者がいたとしても、本当にそのアドバイスのおかげで病気にならないですんでいるのかがわかりません。
目に見えないからです。わかりづらいからです。
でも大切なのはどっちでしょうか?
目に見えるものは売りやすい
ビジネス全てにおいて、目に見えるものは良く売れます。
例えばコンサルタントだとすれば「facebookにいいねを1000件集める方法」とかは売りやすいです。成果として見えやすいからです。
ですが、「起業時に無駄なお金をかけないためのアドバイス」って言っても売れません。
なぜなら、目に見えづらいので価値を理解してもらいづらいからです。無駄遣いに対しての『防ぐ』『予防』だからです。
事前に防ぐ事、問題を起こさせないことが重要だとみんなわかってはいます。ですが、
そこに時間やお金をかけようとは思わないということです。
もしあなたの売ろうとしている商品やサービスが、はっきりと目に見える成果じゃなければ、見せ方や売り方を考える必要があるかもしれません。
もしくは、しっかりとそこに価値を感じてもらえる人にだけ提供すると割り切ってしまうのも1つです。
おそらく、素晴らしいサービスや商品を提供しているあなたは、こちらを選択しているのではないでしょうか?
このお話で伝えたいこと
今回このお話をしたのは、もしあなたが思うような成果が出ていないと悩んでいるなら
- 人は目に見えるものにお金を使いやすい
- 人は問題を事前に防ぐ大切さはわかっていても、そこにお金を出しづらい
このような特徴があると知って欲しかったからです。そして
- 今のサービスや商品を、成果がわかりやすく見せる
- 他のサービスとパッケージングさせて、その中で価値を伝える
ということを検討するのも1つだと、頭の片隅に入れておいて欲しかったからです。
価値をわかってくれる人にだけサービスや商品を提供するという考えは素晴らしいです。僕も同じ想いがあります。
ですが、あなたのサービスが必要な人に価値が伝わっていないだけかもしれません。価値が伝わる言い方、書き方になっていないだけかもしれません。
それを考えるきっかけとして、
- 人の特徴
- お金を使いやすいサービスと使わないサービス
を知ってもらえたらと思ったからです。
まとめ、ではなく最後に
珍しく伝えたいことのために、前置きが長くなってしまいました。
正直に言います。
このやり方は駄目ですよ!!悪い見本です。なぜなら、、
伝えたいことを伝える前に離脱してしまう可能性があるからです。
というわけで、
伝えたいことは先に言いましょう!
おしまい
大川
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