「目標を決めよう!」
子供の頃から何度も言われたことがある言葉です。
あなたもそうですよね?
何度も何度も目標設定をした経験はあるはずです。
でも、その目標がなかなか達成できなかった、という経験も同じように多かったのではないでしょうか?
それもそのはずです。
目標を達成させるには、目的が必要です。
目的がないのに目標を設定するから達成できません。
似た言葉に、「戦略」と「戦術」があります。
これも同じように、戦略があって戦術が存在するわけですが…
なので、今日は「目的」と「目標」の違い、「戦略」と「戦術」の違いについてお話しします。

目次
そもそも目標ってなんだ?
小さなころからたくさん立ててきた「目標」。
意味がわかっている前提で目標設定をしてきたはずですが、本当に言葉の意味をわかって使ってきましたか?
もしかしたら、親や先生が使っていた「目標」と、これから僕がお話しする「目標」という言葉の定義は違うかもしれません。
目標とは
- 目的を達成させるための具体的な目印
目標というのは、あくまでも「目的」を達成させるための具体的な目印のことです。
つまり、その目印である目標に向けて頑張ろうとしても、そこに目的がなければ頑張れないのが人間です。
目的ってなんだ?
では次に、目的ってなんでしょうか?
目的とは
- 本当に達成したいこと
抽象的なので、もう少しわかりやすく言うと最終的なゴールのことです。
つまり、最終的なゴールが決まっていないのに、頑張って努力しろ(=目標達成しろ)と言われても頑張れないのは当然なのです。
例えば、「目的」と「目標」を会社として立てるのであれば、
目的
- 業界での従業員満足度No.1を目指す
目標
- 3年以内に社員平均年収を1.5倍にする。
- 有給取得率を100%にする。
個人で言えば
目的
- 50才で隠居し、毎日好きなだけ遊んで暮らす
目標
- ストック型のビジネスで毎月300万円入ってくる仕組みを作る
こんな感じです。
個人の方がわかりやすいと思いますが、漠然と「300万円のストック収入を得る仕組みを作るぞ!」って言ってもなかなか頑張れませんよね?
でも、「50才から楽をするために」という目的があれば、そのために今は頑張ろうとなれるのです。
目的と目標の関係と特徴
目的と目標は、目的が先にあります。
上下の関係というのも変ですが、目的が上にあり目標はその下にある、と言った方がわかりやすいかもしれません。
そして、それぞの違いというか特徴として
- 目的:数値化しにくい
- 目標:数値化しやすい
ということも言えます。
目的の場合、仮に数字が出ていても何となくざっくりした数字の時が多いです。
一方の目標は、明確な数字として出すことのほうが多いです。
ひとりビジネスに多い「戦略」と「戦術」の大きな間違い
「目的」と「目標」と似た関係に、「戦略」と「戦術」があります。
こちらも目的と目標の関係に似ていて、戦略があっての戦術です。
ですが、残念ながらビジネスをしている方で「戦術」ばかりを気にする方が非常に多いです。
特に、ひとりビジネスをしている方は、戦略がないのに戦術を追い求めている傾向が強いです。
例えば、
「どんな集客がいいのか?」
これは戦術を求めていることになります。
その結果
- ブログで集客しよう
- インスタグラムを始めてみよう
- Youtubeがいいらしい
となり、実際に始めてしまうのです。
戦術の前に戦略、そのさらに前に必要なのが目的
戦術を考える前に、まずは戦略が必要です。
戦略
- 目的を達成するための方針
戦術
- 戦略を実行するために行う具体的な計画
うーん、どんどんわかりづらくなってきましたね。
例えば、プロ野球。
- 目的:リーグ優勝
- 戦略:1点差で勝つ野球
- 戦術:ノーアウトかワンアウトでランナー2塁にいたら送りバント
野球を知らない人もいるので、もう1つ
- 目的:最近帰りが遅いので、よそよそしい子供にパパ大好きって言ってもらいたい
- 戦略:よし、物でつるしかない!
- 戦術:誕生日でもないのに欲しがってたゲームを買ってあげよう
わかりますかね?
はっきり言っておきますが、言葉の定義を知って欲しいということでは一切ありません。知って欲しいのは、
考える順番があり、それを無視してしまうと上手くいかない
ということです。
理解していても間違えてしまうのがひとりビジネス
「言葉くらいわかってるし、自分は出来てるよ」
そう思った方もいるかもしれません。
ですが、それでもやってしまうのがビジネスであり、特にひとりビジネスをしている方は注意が必要なのです。
なぜなら、
誰も何も言ってくれないので、間違った方向に進んでいても気づかないから
ここで言う間違った方向とは、「戦術」を先に決めてしまうことです。
つまり、先ほどお話しした「集客方法を先に決める」ということです。
もちろんそれで合っているということもあるでしょう。
ですが、そんな偶然に頼るようなやり方はいけません。
集客方法を先に決めたとしても
- 自分に合っているのか?
- その集客方法を続けることができるのか?
- そもそもそこに見込み客さんがいるのか?
これらが分かっていなければ、ただのリソースの無駄遣いになってしまいます。
ここでのリソースとは、
- お金
- 時間
- 労力
です。
無駄にお金を使ってしまった。
お金を節約するために時間と労力を使ったけど、何も成果は出なかった。
このようなことになってしまいます。
何事にも決める順番があります。
優先順位は必ず存在するということを忘れないでください。
まとめ
目的・目標・戦略・戦術についてお話ししました。
繰り返しになりますが、言葉の定義を知って欲しいということでは一切ありません。
考える順番には正しさがあり、それを無視してしまうと上手くいかないということを知っておいて欲しいのです。
先ほど、集客方法を決めても上手くいかないと言いました。
これは、売上目標でも同じです。
仮に目標が月商100万円だとしましょう。
でも、その100万円である理由がなければ達成するのは難しいのです。
なぜ100万円なのか?は、目的によります。
目的が先にあり、「そのために月商100万円を達成させる」という順番でなければいけません。
今日はちょっと堅い話になってしまいましたが、この先ずっと必要なことです。
目標の前に目的を決め、戦術の前に戦略を考えましょうね!
大川