今月は長男の誕生日があります。
欲しい物は決まっているのですが、それ以外に何か驚かせたいなーと考えていた時に思い出したのがこれです。
海外で5億個販売の「サプライズトイ」は“日本人にウケるのか?” 各社に直撃
引用元:ORICON NEWS
「東京おもちゃショー」の時にニュースで知ったのですが、丁度またニュースになっていました。
値段が高いとか高くないとか、色々な意見があるようです。ですが、そもそもこの商品は何を売っているのでしょうか?
商品の中身で値段を議論する時点で、マーケティングの視点が抜け落ちていることになります。
これは、あなたの商品やサービスでも同じです。
あなたは何を売っていますか?
サプライズに金額をつけるのは難しい
先ほどの商品、名前が「サプライズトイ」というくらいなので、ウリは「サプライズ」です。
つまり、商品を通して売っているのは「驚き」です。
お客様は、この「驚き」に対してお金を払うという事です。
実際、僕はこの商品を見た時に感じたのは
(全く欲しくない…)
僕がおっさんだからなのかもしれませんが、全く可愛さを理解出来ません。オシャレだとも全く感じません。
ですが、この商品を子供にプレゼントして驚くなら買ってもいいと思えます。
まー、うちの子は全く喜ばないと思うので買いませんが。。
あなたに子供がいるとしたら、子供が驚くためにいくら払いますか?
あるいは大好きな恋人でも良いですし、家族でも良いです。
驚く=喜ぶ
と置き換えていただいてもかまいません。
実際に払えるかどうかは別として、「いくらでも払いたい」というのが本音ではないでしょうか。
ということは、「驚き」や「喜ぶ」という感情のためには、金額が高くても払う人はたくさんいるということですよね?
あなたがプレゼントを選ぶ基準は?
例えば、一人1000円までという縛りの中でプレゼントを選ぶとします。
一人のために、みんながプレゼントを選ぶという、まーまーよくあるシチュエーションです。
と言いつつ僕はあまりないですが、、それはさておき
あなたなら何をプレゼントに選びますか?
実用的な物?相手の好きな食べ物?
物は1つ?それともたくさん?
もちろん正解はないですが、プレゼントを贈った相手にインパクトを残したいと考えるなら、自分(プレゼントする相手)では絶対に買わない物がいいですよね?
普段絶対に買わない物というのは、2種類あります。
- 絶対にいらない物
- その値段は出さない物
絶対にいならい物は置いておいて、僕がここで言いたいのは「その値段は出さない物」についてです。
例えば、実際にあるかどうかは考えないものとして、
- 1本1000円の鉛筆(1本5万円の鉛筆もあるんですよ)
- 1本1000円のリンゴジュース(これはよくありますが、僕は買わないので)
- 1つぶ1000円のガム
- 1箱1000円のティッシュ(1箱1万円のティッシュもあります)
あげたらキリがないですが、自分ではそこまで絶対にお金を出そうとは思えないけど、「使ってみたい」「食べてみたい」という感情には繋がっています。
しかも、プレゼントした相手だけではなく、もし誕生日パーティーなどをしていたら、その場にいる人も気になります。
もしかしたら、別の方へのプレゼントに使うかもしれません。
SNSで発信するかもしれませんし、口コミしてくれるかもしれません。
これだけの可能性を秘めているにも関わらず、理由はただ「通常よりも高い商品」というだけです。
あなたの商品はプレゼントにならない?
別にプレゼントじゃなくてもいいのですが…。ようは、
今あなたが扱っている商品やサービスを、今までとは違う感情で購入に繋げることはできませんか?
ということです。
人間は変な生き物ですから、このような「驚く」ことにお金を払ったり、「怖い」とわかっているものにお金を払ったり、もっと言えば「まずい」とわかっている物にすらお金を払う人もいます。
ここまで極端にしましょう、ということではありません。
「感情」と言うとわかりづらいかもしれませんが、別の意味合いを持たせることはできないか?でも考えてみて下さい。
例えば「キットカット」は、受験シーズンになるともの凄く売れますよね?
キットカット=きっと勝つ=受験の時に縁起が良い
美味しいチョコレートが、新しく「縁起が良い」という別の意味を持ったことでより売れたわけです。
大切なことは、
商品は一切変わっていない
という点です。
キットカットについては、パッケージを変えた(後付けで変えたはずです)だけです。
もちろん、先ほどのプレゼントに合わせた高額の商品についてもパッケージを変える必要はあります。
ですが、中身は変わっていなくても問題ありません。
なぜかわかりますよね?
買っているのは「商品」ではなく「驚き」だからです。
まとめ
商品を買うには理由があります。
あなた自身が何かを買う時も、もちろんあります。
あなたの商品を買う人にも同じように理由があります。
その理由は、あなた自身が考えなければいけません。
「理由」「感情」「意味」
これらによって、同じ商品でも値段を変えることは可能です。
「何となく」でしか売っていないのであれば、「何となく」でしか売れません。
あなたのビジネスは、あなた自身でコントロールしなければいけません。
あなたはどこまでコントロール出来ていますか?
大川
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