『ドラゴンクエスト』って知っていますか?
やった事はなくても、聞いた事はあるという方がほとんどではないでしょうか。国民的ゲームです。
僕はそんなにゲームをやる方ではありませんでしたが、ドラクエは大好きでした。
なので、大人になっても出るたびに買いましたし(オンラインになった10はやってませんが)、何度もやりました。
よく「シリーズの中で何が好きか?」という話になります。こういう話はドラクエに限らずですが。
ちなみに僕はIIIが一番好きです。ただし、、
「本当に内容が好きなのかどうか?」というと正直わかりません。
もちろん内容が大好きだと思っていますが、『他の要素』があるからかもしれません。例えば、
- ゲームにはまっていた時期だから(プレイした時間も長い)
- 苦労したから(冒険の書が消えた時のショックが記憶にある)
という事が考えられます。

何でこんな事を話しているかというと、ゲームの進化って凄いですよね?
単純に進化で考えると、大人になってからやったドラクエの方が凄いはずです。ストーリーもこってる(はず)ですし、記憶にも新しいです。
もちろん映像も奇麗です。
なのに、古いゲームを良かったと選んでいる。
ということは、やはり違う要素が入っているはずです。
前置きが長くなりましたが…
今回のお話は「勝てない戦いをしていないか?」という内容です。
ゲームの話ではなく、ビジネスの話なのでご心配なく!
いつどんな状況なのかで満足度は変わる
同じ成果を提供しても、お客様が感じる満足度は違います。
例えば「ダイエット」を何度か繰り返したことがある方がいます。どうしてもリバウンドしてしまうのです。
その度に、色々なダイエットをしたとしましょう。
ダイエットの方法はバラバラだとします。
- 家族から「太ったんじゃない?」と言われて始めたダイエット
- 昔着ていた大好きな服が着れなくなったので始めたダイエット
- 半年後にハワイで結婚式をするから始めたダイエット
成果としてはわかりやすいように、全て同じように10キロやせたとします。
ダイエットの方法は全て別だった場合、同じ10キロやせたという結果でも、感じ方や満足度は違うと思いませんか?
恐らく、ハワイでの結婚式の前にやったダイエット法に対して、「一番効果があった」「短期間でやせるならこの方法」というイメージがつくのではないでしょうか。(実際にこのような方に会って聞いたわけではありません。僕の仮説ですのでご了承ください。)
では、なぜこのような話をするのかと言うと、人の感情は場面や状況に影響するという事を伝えたいからです。
つまり、今あなたが提供している商品やサービスも、
- 提供する時間を変える
- 提供する場所を変える
- 提供する方法を変える
などなど、他にも色々考えられますが、これらを変えることによって、より価値が高くなるかもしれないのです。
リピーターが欲しくても、リピーターにならない人を相手にしていたら結果は見えている
少し視点をずらしてお話します。
例えば、「リピーターが少ない」「もっとリピーターを増やしてビジネスを安定させたい」という悩みを持っている人が、リピーターを作る方法を考えることはもちろん重要です。ですが、
そもそもあなたのお客様はリピーターになりやすい人かどうか
ここを先に考える事が重要なのです。
実際にあった話をご紹介します。
ある観光地で飲食店をしている方が、「リピーターが出来ない」ことに悩んでいました。色々な方法を試したのですが、なかなか成果が出ません。お客様はよく入っていますし、アンケートにクレームなどもありません。売上も決して悪くありません。でもリピーターは増えません。
リピーターが出来ない理由はわかりましたか?
その理由は、
お客様のほとんどが観光客の方だから
つまり、そもそもリピーターになりづらい方がお客様だったのです。仮に頑張ってリピーターになってくれたとしても、来店頻度はあまり高くありませんよね?
確かにリピーターを増やすことはビジネスにおいて非常に大切です。
ですが、そもそもそこが難しい状況の中でも同じことが言えるのか?というと、全くそんなことはありません。
もっと簡単に売上をアップすることが出来るのに、自ら苦しい方法に進んでしまっていたのです。
あなたからすれば、「何でそんなことも気づかないの?」と感じたかもしれません。
ですが、当事者である本人(さらに一緒に働いている奥様や従業員の方も)は気づかないものなのです。
なぜなら、『リピーターを作る事が飲食店には重要だ』という通常は正解である目標に向かって頑張っていたからです。
リピーターを作ろうとしなくても、状況次第では簡単に作れる
先ほどとは逆にリピーターを作ろうとはしていなくても、リピーターになってしまう事もあります。
例えば、あなたは上京したばかりで、東京に友だちが一人もいません。
そんなあなたがたまたま見つけた喫茶店に入りました。
喫茶店のマスターは、あなたの話をよく聞いてくれて、喫茶店はあなたにとって初めて東京で出来た居心地の良い場所であり、マスターは友だちのような存在になりました。
このお店、きっとあなたは頻繁に行きますよね?
マスターは特別な事をしたわけでもありません。恐らく、コーヒーが美味しくなくても関係ないでしょう。つまり、
あなたの置かれた状況が、勝手にこの喫茶店の価値を高めたという事です。
ですが、たくさんのお店を知り、色々な場所に居心地の良いお店があり、友だちもたくさん出来てからならどうでしょうか?
恐らく、同じようにはならないはずです。
僕が言いたいのは「体験を売ろう」とか「そういうお客様を集めよう」という事ではありません。
そもそも勝てない原因やどうしようもない原因に、時間もお金も労力も使わない
という事です。
つまり、あなたのビジネスに問題があったとしても。
- その問題は本当にあなたが解決するべき問題なのか?
- 本当にあなたが解決するべき問題は別にあるのではないか?
- その時間やお金を別の部分にかける事で、より大きな成果が出せるのではないか?
という事も考えてみて下さい。
まとめ
ビジネスに大切なことはたくさんあります。
もちろん人によって考え方も違うでしょう。
例えば「マーケティング」「セールス」「コンセプト」などなど、あげたらキリがありません。
ですが、そういったことでは「まったく敵わないこともある」という事を知っておく必要があります。
特に、よく学んでいる方に多い傾向です。
努力は無駄ではありません。ですが、
成果を上げる事が目的であるなら、効率の良い努力をしましょう。
大切なことは、あなたの限られた時間やお金や労力などのリソースを、正しい方向へ向けることです。
つまり、最初が肝心です。
- あなたが悩んでいること
- あなたが問題だと思っていること
それが本当の問題なのか?
まずはここが第一歩ですよ!
大川