お客様に商品やサービスを売りやすいタイミングはいつでしょうか?それは、
「財布を開いた時」です。
この「財布を開いた時」を狙った売り込み方法に「アップセル」と「クロスセル」があります。
言葉は知っている、という方も多いかもしれません。
あるいは、知らないけど自然と使っているかもしれません。
「アップセル」も「クロスセル」も、色々な場所で使われている売り込み方法ですので、あなたが使用している数よりされている数のほうが多いのは間違いないでしょう。
今日お話するのは、お金をかけずに簡単に出来る売上アップの方法です。
しかも、思っている以上の成果が出る事もありますので、是非とも今すぐ始めて下さい。
目次
「アップセル」「クロスセル」まずはそれぞれの意味を理解する
細かく違いを知っておく必要はないですし、意味を知らなくても自然と使えるようになればOKです。
自然と使えるようになれば「アップセル」でも「クロスセル」でもどちらを使用してもかまいませんが、一応それぞれの意味と使用例をお話します。
アップセルの意味
アップセル
ある商品やサービスの購入を考えているお客様に対し、あるいは注文をいただいた際に、その希望商品やサービスより上位の商品やサービスを勧める販売方法です。
アップセルの使用例
よく出される例でもありますが、マクドナルドでの「Mサイズのポテトと飲み物を、Lサイズにしませんか?」というあれです。
「そんなの言われたってしないよ」とあなたが思ったとしても、昔からずっと続いていますよね?という事は、
それだけの効果がある事が実証されているからです。
マクドナルドは、全く意味がない事を延々と続けるような企業ではありません。
あるいは、家電量販店でも必ず使っています。
お客様「32インチのテレビが欲しいです」
店員さん「もうすぐオリンピックもありますので、せっかくならもっと大きな画面で迫力を感じましょう」
というあれも「アップセル」です。
ほんの少し金額を足すだけで、機能面が充実したり、わかりやすい付加価値を伝えるとけっこうな割合で上位商品を購入するのです。
実際に我が家でも、掃除機やエアコン、洗濯機などは、僕が色々調べて決めた商品よりも上位機種を買う事になりました。妻が上位機種を欲しがったからです。
ここに1つのポイントがあります。
妻が上位機種の家電を選んだ理由とは
理由ははっきりしています。それは、
店員さんが子どもへの影響(掃除機から出る空気や、エアコン・洗濯機のカビの発生など)について語り、それを全て信じきった妻が一切引かなくなったためです。
単純ですが、子どもへの影響を出されたら心配になるのは当然です。
しかも、子どもへの影響を知っているのに選ばなかった場合
(子どもの健康よりもお金を取ってしまった・・・)
と、掃除機を使うたびに罪悪感が襲ってくるかもしれません。
それは言いすぎかもしれませんが、『子どもの健康のため』という大義名分によって、「アップセル」の成功率が上がるのは間違いありません。
あるいはペットを大切にしている方であれば、
「ペットのためにはこちらの方が云々・・・」
となれば、予算が許すならそうしてあげたいと思う方も多いはずです。
つまり、先ほどのマクドナルドのポテトのように、自分自身の事ではなく、大切な家族などへの影響を頭によぎらせるというのは、非常に有効である事がわかりますよね?
あなたの商品やサービスで利用出来る事がないか、是非考えて下さい。
クロスセルの意味
クロスセル
ある商品やサービスの購入を考えているお客様に対し、あるいは注文をいただいた際に、その商品やサービスに関連する物などを勧める販売方法です。
単純に関連商品を勧めるだけではなく、『組み合わせる事によって割引』するなどの手法もよく取られています。
商品やサービスに関連する物がわかりやすいですが、理由さえつければ、全く関係ない商品でも売る事が出来ます。
クロスセルの使用例
アップセルと同じく、マクドナルドでの例を出します。
「ハンバーガーとご一緒にポテトもいかがですか?」というあれが「クロスセル」です。
最近あなたもよく目にするクロスセルでは、Amazonなどもそうです。
商品購入後におすすめ商品の案内が出ますよね?
Amazonをはじめ、たくさんの企業が同じように関連商品を勧めてきます。
つまり、商品の購入を決めた時=「財布を開いた時」こそ有効だとわかっているからです。
「アップセル」「クロスセル」の共通点
「アップセル」「クロスセル」の共通点は、最初にもお話しましたが、
お客様の財布が開いた時を狙う
という点です。
財布を開いた瞬間が最も商品を買ってくれる時だと理解していれば、この瞬間に更なる売上アップを目指す事が出来るのです。しかも、
高額商品を購入時ほど、この「アップセル」「クロスセル」はチャンスです。高額商品を購入する時は、そこに多少金額が上乗せになってもあまり気にしない人が多いのです。
あなたもありませんか?
ハンバーグランチ800円を注文します。そのタイミングで店員さんから
「プラス250円でサラダバーとデザートと飲み物が付きますし、ご飯も味噌汁もおかわり自由のセットをお付けしませんか?」
と勧められたとします。
(お腹は凄くすいてるし、飲み物付くなら丁度時間も潰せる。だけどランチで1000円超すのはちょっとな~。。。)
というような経験。
ランチでのプラス250円で迷った一方で、新しく車を購入した時に、10万円する純正のカーナビを勧められ、迷う事なく買ってしまった経験。
全く同じではなくても、あなたにも似たような経験があるのではないでしょうか?
まとめ
「アップセル」も「クロスセル」も売上アップには非常に有効です。お金も一切かかりません。
ですが1つ条件があります。それは、
お客様に対して付加価値や、納得出来る条件を提示する
という事です。
この条件に当てはまらないと、ただの押し売りになってしまいます。
お客様に予定より多い金額をお支払いいただくわけですので、それに見合った価値の提供が出来るのであれば、どんどんやっていくべき販売方法です。
今すぐ、そして簡単に出来る売上アップの方法
「アップセル」と「クロスセル」
是非始めて下さい。
大川
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